「テスト復習ノート」と「テスト間違い直しノート」をつくろう
実力テストや定期テストが返却されたら、みなさんはどうしますか。ちらっと点を見て終わりにしていませんか。一般にどんなテストでも、「間違い直し」と「復習」などテストの後の勉強が大切です。
まず、自分の得意教科と不得意教科をはっきりしておく必要があります。 模擬テストの場合、個人別成績票には、自分のテスト結果の講評が書かれていますが、あまり気にしないでもかまいません。個人の解説と言っても、コンピュータが選び出した解説文が記載されているにすぎません。それより、全体的な解説と講評の方が大切です。解説や解答例をしっかり読み、そのテストからできる限り多くを吸収して下さい。テスト結果が悲惨なときほど、たくさん学べるはずです。特に「間違い直し」は、決定的に重要です。「間違い直しノート」作って下さい。毎回のテストで間違い直しをしっかりやる人と、テストをやりっぱなしにしている人とでは、実力の差がグングン開いていきます。
桃李学園の各塾では、テストの後、一人ひとりアドバイスを行うことにしています。
「テスト復習ノート」と「テスト間違い直しノート」
では、テストの後どんな復習をしたらよいのでしょうか?科目別に説明します。 【英語】英語は、音読と文章暗唱が大切であることは、どんな場合も同じです。いつでもそんな気持ちを持っていて、文章を見たらすぐに丸暗記をしてやろうという気になると、英語力が飛躍します。特に間違えた問題は、繰り返し音読しましょう。 【国語】国語は、解答を導き出した根拠が正しいかどうかが重要です。間違えた問題の解答例と自分の解答を比較して、もう一度問題文と問題を読み直し考えることが大切です。納得がいかないときは、塾の先生に質問して下さい。 【数学】数学は、計算力が試される問題で間違いは許されません。計算問題には約20%も配点があります。ここは満点を取るべきです。計算問題で間違えた場合、どうしてその間違いをしたのか、全ての問題をやり直して下さい。間違えた問題や、分からなかった問題は、まず解答を精読して理解して下さい。納得できたら、その解き方をしっかり「暗記」して下さい。数学も暗記科目と思ってかまいません。 【社会】社会の入試問題の傾向として、記述問題が増えています。社会も、単に暗記科目ではなくなってきています。作文力・記述力が求められます。記述問題では、模範解答をしっかり読んで自分の答えとの違いの理由を考えて下さい。模範解答は、繰り返し音読し暗記しましょう。 【理科】理科は、好き嫌いが分かれる科目です。理科の中にも、物理、化学、生物そして 地学の分野などがあり、極めて広い分野の勉強をしなければなりません。5教科の中で一番広い範囲を受け持っています。ですから、みなさんにとっても、得意分野と不得意分野ができることはあり得るでしょう。暗記すべきことも多く、普段から教科書は繰り返し読んでおきましょう。 間違えた問題は間違え直しノートに整理して、テストの前に何度も見直して下さい。
勉強は、広い畑をすこしずつ耕すようなもの
かなり広い大きな畑を想像して下さい。勉強して理解しテストで高得点が取れるようになることは、畑を十分耕すことと理解して下さい。勉強する度に、少しずつの新たな範囲の畑が耕されやされて、やがて畑全体を耕すことになります。
たしかに一回のテストは、範囲は限定的です。しかし、種々のテストを何度も受ける度に、広い範囲の畑を十分耕すことになります。繰り返し耕されれば、咲くともつをつくるために利用できないのです。テストで間違えたところは、まだ十分耕されていないところです。もう一度やり直す必要があるのです。