メイン | テストは、答案と成績が返却された後が大切 »

受験生の精神的不安定に陥らない方法

得点で100点UP、偏差値で20UPの勉強法

この時期になると、中3や高3の受験生は、ほとんど全員が受検モードになり、がんばり始める。学校のクラスの雰囲気が一変してくるのだ。自分の周りが状況のそうした変化をみて、自分の精神状況が不安定になってしまう人が少なくないのだ。誰でも少しはあせるが、その「あせり」が極めて大きく、一時的であれ、精神的に不安定になってしまうことがある。私の心配の一番大きな種である。

ある生徒は、勉強から逃げ出したくなるため、自分一人孤立して、勉強から離れていってしまう。気分的に落ちこんでしまうのだ。また、逆に友人たちとなるべく長くつながっていることを求める場合もある。少しでも安心感を得るためだ。先生がたに、救いを求めてくるのもこうしたときである。どちらも大きな不安を心に抱いていることは同じである。

このような不安から少しでも開放されるにはどうすればよいか?

方法は、人によって色々だろう。困難なのはその方法が見つけにくいほど不安が強い場合である。そうした場合は、むしろ心療内科のような医療はカウンセリングが必要である。そうでない場合は、われわれの領域である。私は次の方法を勧めている。

その方法とは、第一に、一瞬のうちに新たなことに集中する技を身につけ習慣化することである。1秒後には新たな勉強に集中していること。これができれば、不安は向こうから逃げていく。受検は、個人技である。勉強も個人技である。

確かに社会は、種々の才能や経験者が知識や経験を持ち寄ってグループを作り、その集団が大きな仕事をする時代である。コラボレーションが重要な時代である。医療においても集団医療であり、会社の運営においても同じである。研究機関も組織が大切である。

しかし、勉強はあくまで個人技であり、集団は学習になじみにくい。アインシュタインは、コラボを組まないで一人で、特殊相対論と一般相対論を建設した。これは、全く特別な天才の例ではあるが、本質は同じであろう。

勉強に大切なのは、一瞬のうちに集中する技だけではない。「勉強法」が重要なのだ。勉強には方法がある。その方法を十分教えないために、勉強方法が分からず、勉強に着手できないのだ。勉強法を解説した本は実は決して少なくない。しかし、その内容は玉石混交である。一方生徒は、積極的に勉強法を学ぼうとはしない。そのため、私はいつも勉強法を教えるようにしている。まず、「勉強法を勉強する」ことである。勉強に没入できるようになれば、精神の安定が得られる。そのために、小学生の場合は、「百ます計算や漢字の練習」などが極めて有効である。中高生の場合は、英語の教科書の全文丸暗記をするなどは、もっとも効果的だと思う。国語や社会の教科書の音読もよい。100回音読して全文暗唱してしまうことを目指せばイッキに偏差値で20は上がるだろう。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://tesacademy.jp/mt/mt-tb.cgi/2

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

About

2011年08月16日 10:01に投稿されたエントリーのページです。

次の投稿は「テストは、答案と成績が返却された後が大切」です。

Powered by
Movable Type 3.38