学研教育総合研究所の調査(2013年)によると、小学生の一番嫌いな教科は算数(22.9%)となっています。この傾向は、中学生になっても変わりません。
では、特に多くの小・中学生がつまずくのはどこでしょうか? 次の3つが大きな関門です。
① 分数の割り算と割合
② 文章題
③ 文字xが入った数式
①の分数の割り算では、「割る分数の分母と分子を入れ替えて、かければよい」と教えられてもその理由がよく分からないためと考えられます。
②の文章題については、国語の読解力が不十分で問題の意味が理解できないためでしょう。
③数学が苦手になった理由を聴きますと、その一番多い応えは、「文字xが入った式が分からない」です。3x-xが3にならない理由がわからないたためと考えられます。
まず上の3つをクリアすることが重要です。その中でも分数を分数で割る割り算になれることが、第一歩です。指導の仕方は、グラフにしたり、図解してわかりやすくすることが大切です。 つぎの文章題の攻略は、国語の読解力がキーポイントです。国語力のアップを待つのではなく、算数の問題を解くことで国語力を養うと考えてはどうでしょうか。 文字式の理解は、関数の理解の基礎ですから、時間をかけて慣れることが大切だと思います。