高校生の中に、在籍している学校の勉強だけが大切だという生徒が目立って多いことが気にかかっています。このような生徒は、学校のテストだけが重要で、学校の予習や復習だけが大切だと思っています。そういった傾向を持った生徒は、受験においても受験科目以外の科目には全く興味を示さない傾向があります。結果的に、受験はもっぱら推薦入試が中心となり、一般入試は、あきらめてしまいます。受験への影響だけでなく、高校生の学びとして、幅の広い教養を身につけることが大切なのに、全く逆の方向を向いていることが問題です。
普段から、学校に行けなかったり、学校での勉強になじめなかった生徒や不登校になっている生徒と接していますと、学びのあり方について基本から考えさせられることがあります。学びは「学校での学びしかないのか」という疑問、または「学校へ行けない生徒はどうすればいいのか」という疑問です。
学校は大切であることは当然だけれども、勉強は学校でしかできないとは考えない方が良いように思っています。いじめなどで学校へ行きたくない場合や、いけなくなった場合、思い詰めて極端に悪い結果になっては元も子もなくなるからです。思い切って学校を休んでかまわないと考えたほうが良いように思います。
最近は、ホームスクーリングに対する認識が高まっています。また、不登校生らが学ぶフリースクールについて、文部科学省は教育機関として正式に位置づけ、財政支援を行う方向で検討を始めています。一定の基準を満たしたフリースクールに通う子どもは、在籍する小中学校への出席と同じ扱いにできる仕組みを考えようと、有識者会議を設置し、早ければ2016年度からの制度化をめざすとしています。
学校以外の学びを考えますと、何をどのように勉強するかを決めるために、いわゆる自主的な「カリキュラム」を積極的に作る必要があります。これはおそらく容易ではなく、学びの成否を大きく左右すると思います。しかし、あえて極端に自分の進みたい方向に舵を切った「独自のカリキュラム」でもかまわないようにも思います。成功する機会が増える可能性があるからです。