「つらいきもちをかかえているあなたへ 学校が始まるのが死ぬほどつらい子は図書館へいらっしゃい」。子どもの自殺が増える夏休み明けに合わせ、鎌倉市図書館が公式ツイッターでつぶやいたツイートが大きな反響を呼んでいる。
さらにツイートは続いている。 「図書館はあなたの居場所になりたいと思っています。心のすみっこに「としょかん」をおいてね。図書館にはいろいろな本があるよ。疲れた心によりそうような本が見つかるかも。」
内閣府の平成27年版「自殺対策白書」によると、18歳以下の子供の自殺について過去約40年間の統計を分析したところ、8月下旬から9月上旬などの新学期開始前後に急増する傾向があり、9月1日が突出して多かったことが分かった。明日がその9月1日だ。
この鎌倉市図書館のツイートに対して、本来の学校を重視したいという気持ちから違和感を持つ人も少なくないだろう。しかし、そうした人は、生徒が学校には全く頼れないことが分かった後、仕方なく他に居場所を見つけようとしていることを忘れている。
私は、市立図書館や民間の施設に加えて、本家の「教育委員会」に24時間体制の相談窓口を作って、その窓口をテレビやラジオで周知を図ることが有効だと思っている。 教育委員会が窓口になっても、相談員は民間人で、相談内容の秘密厳守は必要である。