昨日4月22日は、愛知県名古屋市のNSA高等学院の入学式に招待されて出席した。NSA高等学院は、桃李(とうり)国際と同じく未来高等学校のサポート校で、開校時期も私たちの桃李国際高等学院とほぼ同時期である。雨の中、東京からは未来高校の茅野副校長が参列されていた。東京を朝6時に出発されたそうで、茅野先生は東京のご自宅と岡崎の勤務先大学との間で長距離移動をくりかえされている。相当勤勉でフットワークの良い人でないとできないと思った。茅野先生の挨拶から入学式は始まったが、先生の挨拶は、無駄がなく、話の趣旨が明瞭に伝わるスピーチをいつもされる。話にリズムがあって、一種の音楽のように聞こえる。
茅野先生がスピーチの中でで紹介された短歌について、調べてみた。
「踏まれても 根強くしのべ 道草の やがて花咲く 春は来ぬべし」
この歌には、種々のバリエーションがあるようだ。他の例では、「道草」が「道しば」「道芝」とされているもの、「しのべ」が「忍べ」「生きよ」などとされているもの、「春は来ぬべし」のかわりに、「春にあうべし」「春は来るらん」などとなっている場合などがある。
実際この歌は、作者が分からず、出典も不明、しかも作られた時代さえはっきりしない、つまり何もはっきりしていない歌のようだ。それにもかかわらず、色々なところでしばしば引用されて、わりとよく知られた歌だそうだ。ぼくもしっかり暗記をしておこう。