新年おめでとう。実は、みなさんはたいへんなときに学生生活を送っているのです。入学するときは「ゆとり教育」の真っ最中で、卒業するときは「脱ゆとり」で勉強しなくてはならない量がぐんと増えているからです。
しかし、私が中学生・高校生の頃を振り返ってみますと、たとえば高校ではたいへんたくさんの教科を履修しました。私が、高校時代に学習した教科は、たとえば理科では、生物、化学、地学、物理を、そして社会では日本史、世界史、倫社、政経などを、数学は数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学Ⅲなどすべてで、決して選択制ではなかったのです。その後約10年間はそんな時代が続きました。今では高校の授業は殆どが選択制です。だから、医学部志望でも生物を履修していない受験生がいることなどが問題とされるのです。物理は難解な教科だとして敬遠して物理を取っている人は全体の2割程度だそうです。地学などやらない高校も少なくない状況です。選択制で学ぶ教科がかなり減っています。 だから、「脱ゆとり」で学ぶ量が増えることはみなさんにとってありがたいことなのです。それでも選択制が一般的なため、ピーク時には及ばないのが実情だからです。
さて、正月だからすこしだけそれらしいことを話しましょう。「一年の計は元旦にあり」という慣用句を知っていますか。この意味は、「年の計画は年の初めである元旦に立てるべきであり、物事を始めるにあたっては、最初にきちんとした計画を立てるのが大切だということ」です。英語でもそっくりな慣用句があります。 英語では、「 New Year's Day is the key of the year. 」という慣用句です。この諺を生かして、正月には1年の計画を考えて見て下さい。達成したい目標を、「書き初め」として書き出してみるのもいいでしょう。私も、書き初めを正月元旦にやっています。書いたものは「どんと焼き」で燃やさないで、居間の壁に貼っています。キミも筆で書いたら、机の前に1年間貼っておきましょう。