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集中力を保ち、勉強の効果を上げる方法①

集中力を保ち、勉強の効果を上げる方法①

Q「生徒の質問」

「机に向かってもすぐに飽きて別のことを考えたり集中して勉強できません。どうしたら集中力をもって勉強できますか。」

A 「先生のアドバイス①」

集中して勉強できないという悩みを持つ生徒はたいへん多いのが現実です。誰にでも当てはまる解決方法があります。これから説明する方法を自分で色々練習して自分のものにして下さい。集中力を高めると勉強の効果が上がります。集中力を高めることは、勉強の効果を高めることと同じなのです。

まず勉強は教科書や参考書を読むことが基本です。そのとき、読むとき普通に「黙読」するだけでは、印象に残りにくく、記憶できません。そこで、読んで覚えるときは、第一に「声を出して音読する」と効果的です。集中力も高まります。自分の声を聞きながら読みますから、記憶しやすくなります。特に、英語や社会など一度や二度黙読しただけではなかなか記憶できません。必ず、声に出して読んでみましょう。そのとき、アクセントやイントネーションにも注意して声に出していってみると、アクセントも同時に記憶できます。社会では漢字もしっかり認識しておきましょう。

第二に、重要な事項に傍線を引きながら読むことです。傍線を引きには、ボールペンが一番適しています。蛍光ペンやサインペンより使いやすく何度も同じ所に線が引けるからです。その際、2色かまたは3色のボールペンを利用して、色でわけて傍線を引くと注意力が高まります。線を引けば、どこに何色で線を引こうか考えながら読むし、今引いている部分に脳が集中していますから、記憶しやすくなるのです。これが注意深くかつ集中して読む基本です。傍線は読む度に繰り返し同じ所に引いてかまいません。赤は、特に大切なことを、青は、やや大切なところなど色分けするとよいでしょう。傍線やアンダーラインの他に、「○」で囲ったり「→」をつけたり工夫して書き込んで下さい。教科書は何を書き込んでもいいと思って下さい。(ただし、自分の教科書)

第三に、一通り読んだ後、今読んだところがどの程度頭に入っているか確かめるため、本を伏せて暗唱してみると効果的です。特に英語の学習では、文章丸ごと覚えることが基本ですから、暗記できたかどうか本を閉じて声に出して言って見るのです。地理や歴史または公民の分野では、目を閉じても教科書のページが「影像」として目に浮かぶまで何度も読む必要があります。次のページには、たとえばどんな「グラフ」があり、誰の写真が出ていたかなどが思い浮かぶまで、影像としてよく目に焼き付けておきましょう。目を閉じて精神を集中して、脳の中の影像を見つめて下さい。さらに、目を閉じて次のページも思い浮かべて下さい。浮かんでくれば相当勉強が進んでいる証拠です。

第四に、どこの何を暗記すべき所かが完全に分かることが必要です。数学も暗記すべき事項は少なくありません。公式や定理は全て暗記しておく必要があります。また、問題と解法も理解した上で覚えてしまいましょう。中学生なら、たとえば「平行四辺形であるための条件」についての定理が全て言えますか。高校生なら、「平均値の定理」といえば、どんな定理か説明できますか。しっかり覚えておきましょう。 (続く)

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2011年12月01日 13:33に投稿されたエントリーのページです。

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