« 30年度公立高校入試より | メイン | 秋の説明会・体験会 »

高校数学の勉強法

高校数学

受験生が使ってきた代表的な参考書は、次の二つです。一つは、啓林館の「FOCUS GOLD (4th Edition)」と、もう一つは数研出版の「チャート式数学」です。 どちらを使ってもかまいません。両方の参考書を比較してみます。  まず、FOCUS GOLDについて見てます。すばらしい参考書です。基礎から受験実戦力の養成まで一冊で十分な参考書です。例題も豊富で解答も分厚く、すべての高校生を意識して編集されています。「定期考査の学習法」といったテーマの「コラム」は参考になります。また「ベクトルの外積」がコラムにありますが、ベクトルの「内積」は高校で習うのに、どうして「外積は無いの」と疑問に思った人もいるでしょう。その疑問は私もずっと持っていました。実際に外積について教えた年もありました。このようにコラムも読み甲斐があり、たいへん良くできています。

もう一つの最もよく使用される参考書は、数研出版のチャートシリーズです。「青チャート」、「緑チャート」などに分かれています。フォーカスゴールドより歴史があり、フォーカスシリーズが出る前は、大部分の受験生がチャート式数学で勉強したように思います。私も「赤チャ」には大変お世話になりました。手垢で真っ黒になるまでくり返して勉強しました。今でも「青チャ」と、傍用問題集の「4STEP」で勉強するのが王道といっていいと思います。  どちらがよりすぐれているか、比較して軍配を上げることは困難です。皆さんが自分で実際に見て選んで下さい。

大切なことは、参考書を「何周できるか」だ

2周(二回り)は最低限必要!

本当に大切なことは、「青チャ」と「フォーカス」の何を使うかではなく、その参考書を「何周できるか」と言うことです。1周した段階では分からないことやすぐに忘れてしまうことが大部分でしょう。ほぼ2~3割位しか身についていないでと思われます。1つの単元を最初に3回くり返してもまだ不十分です。  最初から終わりまで二回りするのが最低です。その二回りで、次の3つの段階をクリアしていく必要があります。

    ① 定義を覚え、定理を理解して基礎的な知識を蓄える段階

    ② 問題を解くための武器や定石(例えば、対称式は基本対称式で表せるなど)を蓄える

    ③ 実際の入試問題をなるべく大量に解く段階

この3つの段階のすべてが、一冊の参考書でできます。その後は、志望校の過去問を解く段階に進みます。

「フォーカスゴールド」か「青チャ」を二周りヤルといういうことは、学校の授業進度とは全く無関係の勉強になります。例題と演習問題をやりきっていくことが楽しくないとできません。できなかった問題には、赤ボールペンで○か×のマークをつけておくと良いでしょう。「問題、解かせろや!」、「積分させろや!」というようなヤル気をわかせて下さい。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://tesacademy.jp/mt/mt-tb.cgi/513

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

About

2018年07月25日 00:02に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「30年度公立高校入試より」です。

次の投稿は「秋の説明会・体験会」です。

Powered by
Movable Type 3.38